治療姿勢

疲れず、長続きして、ハイレベルな指先のコントロールを得る:体の条件

歯科医療のような静的で精密な作業を行うには、椅座位が適していることは周知の事実です。そして、固有感覚を満足させるための体の状態を1,000名以上の歯科医師を対象に計測(世界pdヘルスケアーソサエティー調査)した結果、その標準値と偏差値は次のようになりました。

3_2
y1
3_1
y2

頭部の傾き

  1. 頭部のみの傾きの標準値
    前後=3.9cm 左右=7.2cm
  2. 頭部と胴部の傾きの標準値
    前後=3.9cm 左右=7.2cm

頭部と指

  1. 目頭と指先の標準値
    上下=19.6cm
  2. 胸と指先の標準値
    前後=23.0cm

作業点の位置

精密作業のための作業点は、すべての人が共通して
体の正面になり、高さは視覚との関係で決定します。

正中矢状面との関係

(スキルアキシスとの関係)

作業点の高さの標準値

  1. 自然な右手前腕の前後の動きの範囲 =7.9cm
  2. 両眼からの距離=104.2cm

安定した胴体の状態

  1. 胴部の傾きの標準値 前後=3.9cm
  2. 左右=7.2cm

リラックスした上腕と前腕

  1. 肘の動きの標準値 前後=7.9cm
    左右=5.3cm
  2. 前腕と手首の関係
    右手第3指と前腕のなす自然な角度の標準値=0゜
    ff

自由にコントロールできる指先の形

  1. 手指の形
    右手第3指の第1節と第2節のなす自然な角度=160゜
    右手第3指の第2節と第3節のなす自然な角度=130゜
    gg
  2. 指の屈折
    右手第2指第1節先端の屈曲の自然な角度=45゜
    hh

体を安定させる下肢と大腿部

  1. 腓骨頭点床面
    腓骨頭点から床面までの標準寸法=44.0cm
    椅子座面から床面までの標準寸法=46.4cm
  2. 下脚部
    前後方向の動きの標準寸法
    前方=19.4cm 後方=18.7cm
    親指裏の上方への標準寸法=10.4cm
    踵上方への標準寸法=9.6cm

ハイコントロールできる手バックの形

手指を微妙にコントロールするには、前腕から指先までの自然な形と動きの許容範囲、力を加える方向や場所を熟知して使いこなすことが大切です。

手のひらの角度[前腕と手のひらの角度]

0=0゜

0=0゜

-1

-1

-2

-2

-3

-3

+1

+1

作業ベクトルの方向と手指のベクトルの起点

右手第2指

右手第2指

右手第1指

右手第1指

右手第2指と第1指

右手第2指と第1指

右手第4指の延長線上の手掌

右手第4指の延長線上の手掌

器具による手の形の違い [ライトプレッシャー インスツルメント]

  1. エキスプローラ-のブリップ
  2. エキスプローラ-のコントロール
    指の屈曲、インスツルメントの軸回転、前腕・手の軸回転を使ってコントロールする。
  3. エキスプローラ-とミラーのコントロール
    エキスプローラーの先端の動き確認
グリップIA

グリップIA

グリップIB

グリップIB

グリップII

グリップII

グリップIII

グリップIII

フィンガーレスト

[第1指・第2指・第3指の器具安定点、第3指の役割]

  1. インスツルメントの安定
  2. 口腔内の場所探知
  3. 手指の安定(レスト)
  4. 軟組織と作業点の分離
  5. 精密な動きの探知

[第3指の安定点]

第3指は作業点から出来るだけ近く、原則として同顎の硬組織に安定点を求めます。
第3指は作業点から出来るだけ近く、原則として同顎の硬組織に安定点を求めます。